宅地建物取引主任士の資格は国家資格です。平成27年4月に名称が『宅地建物取引主任者』から『宅地建物取引主任士』に変わりましたが… 私の主任者証はまだ主任士に変更はしていませんけどね。
ちなみに国家資格とは国が認定している資格のことですが、国家資格の中でも宅建(宅地建物取引主任士)は簡単に取れる資格です。
同じ国家資格でも業務独占資格といわれる、弁護士や医師、税理士、公認会計士、司法書士、不動産鑑定士に比べたら、はるかに簡単です。
専業主婦の方、学生、フリーターの方など不動産業務に従事していない方でも気軽に受験して合格してますからね。
平成27年は約24.3万人が受験申し込みをしています。その内、受験した人が約19.5万人、合格者が3万人です。受験合格率は約15%です。
どうやら人気の資格みたいなのですが、宅建の資格、取っておいた方が良いのかなぁ? まあ、僕個人の意見としてはそこまで必要ないっちゃ必要ないと思いますが・・・
宅地建物取引主任者になったら・・・
宅地建物取引主任者になったら、契約前の重要事項の説明と交付、契約書の記名押印が出来ます。
不動産の賃貸契約や売買契約を行うには、宅地建物取引主任者がいないと出来ないのです。
また不動産会社は5人に1人、事務所ごとに宅地建物取引主任者を設置しなければいけません。
宅地建物取引主任者がいないと、不動産会社を経営できないということですね。
宅建の資格を取る意味はある?
宅建の資格はそんなに取る必要あるかなぁ~? 不動産関連の仕事をしない人は取っても意味ないと思うんですよね。宅建の資格を取ったとしても、登録料や更新料がかかりますからね。
僕は中小(売上数十億円規模)のマンションデペロッパーに2社勤めていましたが、その程度の規模の会社であれば宅建の有無は会社上層部からはまったく気にされていません。宅建の有無よりも、1本でも多く電話をして、1軒でも多く訪問営業をして、数字を上げろ…という会社でしたからね。
本社の社員が契約時に重要事項説明をするため、モデルルームの営業社員は宅建を持たないで好成績を上げることをもとめられていました… それに宅建なんか取る必要ない!と豪語する課長職、部長職の人多いんですよ笑
宅建を取ることよりも、営業数字を残せ!っていう中小の不動産会社、どこも多いんですよね~マンション販売はアホな会社が多いと思いますけど。
知り合いの司法書士は、司法書士を受験する前に宅建をとってましたね。民法や建築基準法など重複するところがあるからでしょう。
不動産関連の仕事をしてる人は取るべき
不動産関連の仕事をしてる人は取っておくべきですね。
でも、中小のブラック企業に勤めていると、中々勉強する時間がとれませんね。不動産業界にいくとわかってる学生は、必ず取っておいた方がよいです。入社してからは勉強の時間がとれないかもしれませんよ。
それに宅建資格の手当てが出るかもしれませんし、不動産業界にいるならば宅建の資格は持ってないと恥ずべきことです。
特に個人のお客さんを相手にする場合には、宅建の資格が有るかどうか、お客さんから聞かれる機会が多いです。宅建の資格が無いだけで、信用を失ってしまうことがあります。
独学で簡単に取れる
宅建は本当に簡単に取れますよ~独学で余裕です。
僕は不動産会社に勤めてる時に取りました。基本書、過去問、試験集などトータル8冊ぐらい買ったと思います。
繰り返し3回ずつ、基本書の朗読、過去問や試験集をといて覚えていった結果、50点中40点ぐらいは取れて合格しました。
平成20年に受験したと思いますが、その年の合格点は32点ぐらいだったかな
わざわざ資格の学校に行く必要はありませんよ。
学生のうちに取っておく
不動産業界に勤める予定ならば、大学在学中に宅建をとっておきましょう。
不動産業界って、長時間労働の会社が多くて、就職してからだと中々勉強に時間を割くことが難しいかもしれません。
特に大手や財閥系の不動産会社は宅建資格を持ってることが必須だったりします。
いずれ不動産業で独立をしたいのならば、経営者が自ら宅建を持っておいた方が良いです。
僕が取って良かったと思うメリット
宅建物取引主任者の資格を持っていたことで、不動産会社を設立できたからです。
僕自身が専任の取引主任士として宅建免許の申請を行いました。
また、不動産仲介の仕事をするのであれば、売買、賃貸どちらの業務を行うにしても
お客さんから『宅建の資格はお持ちなんですか?』とよく聞かれます。不動産営業マンならば持ってて当たり前の資格ということですね。また、不動産会社に勤務してる人ならば、月に3万から5万円位の宅建手当も出るでしょう。
宅地建物取引主任士になるには
宅地建物取引主任士の資格は非常に簡単です。勉強すれば誰だって独学でとれます。
マークシート4択の50問で、50点満点中31点から32点ぐらい取れば合格になります。
不動産に興味がある人、法律に興味がある人だったら、宅建の基本書の内容も頭に入ってきやすいでしょう。
ただ、不動産関連の仕事に就かないんだったら、取る必要はまったく無いですし、不動産関連の仕事ってあんまりおすすめできません。特に仲介業はブラックの会社が多いですから笑
合格までの勉強時間は平均200時間
不動産や民法、建築基準法のことをまったく勉強したこない人であれば、200時間も勉強すれば十分でしょう。
司法書士を目指してる人、大学で法律や建築関係を勉強した人、不動産関連の仕事に従事している人であれば、勉強時間が少なくても受かるでしょう。
でも、不動産関連の仕事に従事してる方が、宅建を受けてまったく受からない方多いんですよね。
賃貸仲介業の方、マンション販売の方は宅建業法、建築基準法や法令上の制限、税金関連など全く知らない方も多いということかもしれません。
さすがに不動産売買の仲介や戸建て販売、収益物件の販売、仕入れ活動をしていて、宅建を持ってないというのは、、色々とやばい気がします・・・
時間があれば3か月前からで間に合う
試験日は10月の第3日曜日です。
7月に入ってから勉強開始でも十分に間に合うはずです。受験申し込みの締め切りは7月中なので、申し込みを忘れることのないようにしましょう。
ただ、不動産業に勤めている方だと、1日3時間の勉強時間を確保することって非常に辛いんですよね。
営業職だから、日によっては22時や23時まで勤めてる方もいるでしょう。せっかくの休日を宅建勉強する日に費やすのも、辛いはずです。
でも、不動産業をしてる方だからこそ、宅建は取っておいて損は絶対にないはずなので、頑張って取得してほしいと思います。
試験に合格して登録・交付を受ける
受験手数料が7000円かかります。合格発表が11月末から12月上旬。
資格登録の手数料が37000円かかります。登録されるまで約2か月位かかります。
宅地建物取引士証の交付申請手数料は4500円かかります。
実際に、宅建主任者証を持てるのは、1月から2月位になるかと思います。
ちなみに不動産の実務経験が2年以上ない場合には、登録実務講習をうけなければいけません。
僕も宅建主任の資格を受けた時はまだ実務2年未満だったため、登録実務講習を受けた記憶があります…
1日か2日の講習で、すごい簡単な講習だった記憶しか残っていませんが…
仲介業であれば、重要事項の説明を任せられる
不動産仲介業に従事してる方であれば、重要事項の説明を任せられると思います。
但し、宅建の資格を取ったからって、重要事項の説明は簡単なことではありません。
重要事項説明時に読み上げなければいけない建築基準法や宅建業法は、用語の意味や言葉の意味を真に理解しており、かつ実務経験を積んでいなければ、借主や買主から詳しく説明を求められた時に、戸惑ってしまうはずです。
せっか宅地建物取引主任士の資格を取得して、不動産業に従事するのならば、建築基準法や宅建業法、民法、税金などについてしっかりと勉強をしておきたいところです。賃貸だったら・・・そこまで求められないのかな・・・?(+o+)