突然ですが、人にだまされたことはありますか?
小さなウソをつかれたことや騙されたことなら、誰だって経験したことはあるものです。それが100万円以上の詐欺となると、中々ないでしょう。
しかし、詐欺師は突然あなたのもとにやってきます。いつだって、だれだって、人生において数百万円、数千万円、だまされる機会が訪れても、おかしくはないのです。
詐欺師 佐藤さんはすごかった
僕は、佐藤さん(仮名)という人に500万円、だまし取られたことがあります。
会社経営者の人なら、もっと多額を騙されてる人も多いでしょう。その方々に比べたら、微々たる額かもしれません。
しかし、お金をだまし取られたって、すぐには中々気づけないもんです。本当に詐欺師は人を欺くのがうまいんです。
はや2年、経ちました
2014年の5月に500万円を貸しました。かれこれ、500万円が返ってこなくて2年以上たちます。
返ってくることもないでしょう。借用書はもっています。訴訟をおこすことも可能ですし、差し押さえの手続きをおこすことも可能です。
しかし、詐欺師である佐藤さんに対して訴訟をおこして勝訴になったとしても、お金がかえってくるとは限りません。
彼の車の名義は他人の物、彼が名義の通帳や財産はどこにあるのかわからないのですから。
彼の詐欺の手口はすごい
もともと、彼と出会ったのは7年前のマンション販売の会社で働いていたときの話です。
彼はその時、課長の役職で、私は平社員という立場でした。直属の上司ではありませんでしたが、年齢は10歳以上の方でした。
その時から、彼はスケールがでかいことをよく言ってたものです。
佐藤さんは奈良出身、大阪育ちで、大阪ではリフォーム会社と不動産会社、その他にも飲食店を経営していたそうです。
年商10億円以上あって自社ビルもあって、年収2000万円以上の個人所得があったが、
経営していた会社の専務である部下が数億円の横領をしてしまって、それがきっかけで会社を解散してしまったそうです。
当時はニュースにもなって、その横領した部下もつかまったそうです。
当時の会社はその部下横領事件がおきるまでは順風満帆で、CMでは誰もが知ってるようなアイドルを起用していたとか。
ここまでは、7年前に一緒に働いていた時に佐藤さんから聞かされていた話です。
どこまで本当のことかわからないが、少しうさんくさいなぁ~と思いつつも、すごい人なのかもしれないと思ってました。
僕は6年前に、そのマンション販売の会社を辞めてから、佐藤さんとは数年間連絡をとっていませんでした。
そんでもって、2年前に久々に連絡をとってみたのです。
何故連絡をとってみたかというと、僕自身の会社経営がうまくいってなく、脳裏にふと佐藤さんがよぎったのです。
元会社経営者である佐藤さんなら、何かしらのアドバイスを僕にくれるかもしれないと…
「ひさびさです~お元気ですか?」
佐藤さん「おう、ひさびさやの~ 飯でも食いに行くか?」
てな、感じでご飯にいくことに・・・
やはり、久々に会っても、佐藤さんの口からは景気が良い話ばかりで、相変わらずの調子でした。
東京の土地を地上げして、マンションデペロッパーに2億円で売ったのだの…パチンコの版権ビジネスを知り合いの会社から任せてもらえるだの…カジノ法案が通ったら、知り合いの会長からカジノのビジネスを一部任せてもらえるだの…
スケールのでかさに圧倒されるばかりでした。
また、佐藤さんはヤクザの話が本当に好きで…山口組の元若頭 宅見さんの運転手をよくさせてもらったのだの、会社経営をしてた当時に今の6代目の組長から運搬の仕事をもらってただの…大阪の暴走族はたいがい友達で、特に赤井英和には小さいころ、ぼこぼこにされたことがあるだの笑
本当にどこまでが本当なのかわからないもんですが、ネタとしては中々おもしろかったものです。
そんな佐藤さんが、
「知り合いのおばちゃんから、アパートを買って、転売をしようと思うが、お前も一緒にやるか?」と言ってきたのです。
内容としては世田谷区大蔵の古アパート
5182万円、 73坪、 手付金1割 500万円を払ってすぐに契約できる、
そんで半年以内に賃借人を追い出して、建物を解体して、建築確認をとって、8000万円で売って、利益を分けようとのこと。
その時に僕は佐藤さんに500万円貸しました。ちゃんと借用書も交わしたし、大丈夫だろうと…
1月経てど、2月経てど、状況を教えてくれない…
そっから半年たって、ぼくは佐藤さんにお金を返して下さいと言いました。
「やはり、お金を返してくれないですか? 利益もいりませんので。」
佐藤さん 「おいこら、ぼけ。お前の都合でなんで返さなあかんねん。お前の会社ぐらい、すぐにつぶせるし、銀行の口座もとめられんぞ。なんだったら、俺の代理人に話させようか?こら」
笑えるぐらい、佐藤さんの口調が暴力的態度にきりかわってしまいました笑
しかし、なんで本来は用心深い僕が、佐藤さんに500万円貸したかというと、やっぱり彼の話を信用してしまっていたのでしょう。
彼とその他数人で六本木のキャバクラ行くと、会計が50万円位の時がありました。そんでもんって、彼が全部支払ってくれてましたし。
それに彼は家賃25万円ぐらいのマンションに住んでるし、昔一緒に働いていた人だし、それに彼と共通の知人は4人から5人はいます。
今考えれば、その土地の情報や売買契約書をしっかり確認したうえで、お金を貸しておけばよかったです。
弁護士に依頼
渋谷の弁護士に依頼しましたよ。着手金20万円、あとは成果報酬だったかな。
借用書もあったし、弁護士から電話を1本いれてもらえれば、すんなり返してもらえるだろうと当時は期待してしましたね。
しかし、そんなこたあない現実…
弁護士から電話してもらっても、ノラーリクラーリ
内容証明送っても、ノラーリクラーリ
やはり、詐欺師は弁護士の対応に慣れているものです。逆に弁護士の先生はこの加藤さんにアポイントをぶっちされるわ
言動に振り回されるわで、佐藤さんの方が交渉術としてみれば1歩上だったのかもしれません。
弁護士の先生も、当時は加藤さんを相手するのがしんどかったのでしょう。僕に愚痴ってくるぐらいでしたからね。
詐欺師の手口
男性の詐欺師で共通する手口としては下記があげられますかね。
・人脈もってるアピールがすごい
・話がおもしろい
・キャバクラが好き
・身内に会わせる
会長という存在
佐藤さんの人脈では会長という存在がいます笑
パチンコ関係の会社をやってる方で、ボクシングで有名である日本人の世界チャンピオンのスポンサーもやってます。
佐藤さんの口癖は、とにかく会長はすごいんやで~が口癖です。
「会長はすごいんやで~今度会わせたるからな。待っとけよ」
「会長はプライベートジェット機あるからな。皆でハワイいこうや~けど、あんまり会長に粗相なことするなよ。俺の立場もあるからな」
「楽◯の三木◯、◯イベックスの松◯なんて、みな、会長の舎弟みたいなもんや。」
この会長から1億円借りて、一緒にビジネスしようや~って何度も佐藤さんに言われてましたね笑
とにかく、佐藤さんの人脈にはパチンコ関連の社長連中が多いです。
なんだろうな。wikipediaで調べて、暗記して、誰かを騙すときに、信用させるための材料にしてるんだろうか。
山口組という存在
山口組の名前を何度きかされたことか。
「六本木に問題の土地があって、山口組と交渉しなあかん…」
「宅見さんが殺された時には、俺も会社やってたが、そんなの関係なしに殺した組に報復にいくつもりだった…」 や
「俺の元嫁さんは殺しの組で有名な◯◯組の孫なんだよな」 や
「ヤクザなんて怖いことあらへん。ヤクザは利用して、弁護士は利用して、警察も利用して、一番強いのは俺なんや」
なんてネタみたいな話を何度聞かされたことか笑
もっと細かい話をしていたのだが、ここまでくると、しっかり設定をつくりこんでいるのか、本当の話なのか、わからなくなってしまう。
つまり、話がうますぎて、聞かされてる方としてはすぐにウソと見破ることができないんです。
しかし、誰にも合わせてくれない
しかし、結局、この会長やら、有名人やら、だれにも会わせてくれない。
なんど、◯イベックスの歌手の卵を紹介してもらえると言われただろうか笑
しかし、身内には会わせてくれるし、自宅にも呼んでくれるんです。
詐欺師は自分の身内や知り合いには頻繁に会わそうとするんです。ここで多くの人は信用してしまうのでしょう。
僕も、佐藤さんと元嫁さんとの間の子供2人や、佐藤さんの彼女にも会ってるし、佐藤さんの自宅にも何度も行ってましたからね。
いまだに被害に合ってる人はいるだろう
結局、500万円は返ってこず・・・
おそらく、僕以外にもいまだに被害に合ってる人はいるだろう。
共通の知人によると、最近彼は彼女名義で家を買ったようだ。非常にしっかりしています。