知り合いの不動産投資家Iさんから、『不動産の買取サイトをたちあげる予定だけど、うまくいくかなぁ?』 と相談された。
Iさんは、宅地建物取引業免許も持っているので、不動産の買取サイトを立ち上げてビジネスにしても全く問題は無いだろう。
アナログでパソコンにも疎いIさんが、サイト(ホームページ)の立ち上げに興味を持つことは非常に良いことだ。
サイトを立ち上げるメリットは、うまくすれば営業活動をしないで、どこからともなく相談や依頼がやってくる。
売りたい人が直接問い合わせしてくるのだから、買取金額さえ合えば買取が成立する。
仲介会社が間にいないので、仲介手数料もかからない。
デメリットは、問い合わせ等の反響がきたりするまでに2年から3年はかかるということだ。
アホな幻想を持ってしまう人がいまだに多すぎる。
『サイト(ホームページ)をつくれば、簡単に問い合わせが来るだろう!!』 なんてね。
とくに俺の周りでは。。。
一時期サイトを30個から40個作ったけれども、殆どのサイトで成果が上がらずに解約してしまったことがある。
そんなことを彼らに伝えたいと思ってしまうが、、決して伝えない。
余計なおせっかいだからな。
結局、うまくいかないとは思う。
まあ、やらないよりは、やったほうが良いかもしれない。
でも、そんな手間暇やお金かけて、そんなサイトを立ち上げるぐらいだったら、、沢山の仲介会社と良好な関係を築いたほうが手っ取り早い。
不動産を沢山買い増す為の手段として、買取サイトを立ち上げるということならば、失敗するだろうね。
サイト運営は、一朝一夕で簡単に収入や反響を得られるものではない。
少なくとも、毎日更新作業をしたり、他サイトとの違いを生みだしたり、努力をした者にも成果を与えられる。
僕も今、下記のような不動産会社のサイトのコンサルを行っているが、これがまたアクセス数を伸ばしたり、問い合わせを増やすことは難しい。
なんせ、競合サイト(不動産会社のサイト、アフィリエイトのサイト)が多すぎる。
そもそも、車の買取とちがって、不動産の買取はそんなに業者買取の需要が無いんだよなぁ。
不動産の売買は基本的に個人間売買が殆どだ。
だから、不動産のジャンルでは買取の需要がない。
車を売る場合には、業者に買い取ってもらうか、ディーラーに下取りしてもらうことが多い。
車の個人間売買は殆ど無いから、車のジャンルでは業者買取の需要がある。
僕が不動産を売るとしたら、不動産業者に買取なんて依頼しない。
仲介会社に仲介手数料を支払って、不動産を高く売ってもらうことを考える。
なんのために仲介会社が存在しているのか?
実際に不動産を売る方の多くも、買取の検討すらしないだろう。
だから、不動産の買取サイトを立ち上げたとしても、簡単には儲からないし、そんなに反響も来ないと思うんだけどな。
まずは、駅前にある大手不動産会社(三井のリハウスや東急リバブル、住友不動産販売)や地元の不動産会社に売却の相談をする。
宅建免許番号も低い数字の会社、また聞いたこともない不動産会社に、不動産の買取依頼なんて、尚更しないだろう。
大手の看板力や信用力が無ければ、不動産の買取業は難しいと思う。
金額なんて気にしないから、田舎の土地やいらない土地を処分したいなんて人は多いだろうけど。。
まあ、それでも地元の不動産会社に売却の依頼をする人、または長年ずっと土地や空き家を放置してる人が殆どだ。
不動産を相続して売却を考える方の多くは50代から70代が多い。
その年代はそもそもインターネットで検索しない方も多いだろうしね。
だから、不動産の買取サイトを作ったって、、、反響はたいしてこねーだろうなぁ。。。
不動産投資家のIさんのように不動産を沢山買っていきたいって人も多いだろうな。
東京の不動産市場は廃れていないし、収益不動産を持って家賃収入を得ている人は約300万人もいる。
東京オリンピック後に下がる下がる言われているが、東京23区の不動産価格はそんなに下がらないだろうし。
今後、お金のある人(不動産を持つ人)とお金のない人(不動産を持たない人)が、さらにはっきりしてくるんじゃないのかな。
まあ、Iさんの気持ちもわからなくはない。 俺だって、不動産を安く沢山買いたいもの。
Iさんが不動産の買取サイトを立ち上げるかどうかはわからないけど。
口にする人は多いが、行動する人は本当に少ないからなー。